ICT活用教育ユニットとは?

 ICT活用教育ユニットでは、タブレット端末や実物投影機、電子黒板などの情報機器を活用し、主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)や協調学習など、協働型・双方向型授業の指導方法を学びます。ICTを積極的に活用している学校の授業参観や中山間過疎地での遠隔授業支援など、学校現場と主体的に関わり合いながら、教育における効果的・効率的なICT活用のあり方を学ぶことができます。

ICTとは

 ICTとは“Information and Communication Technology”(情報通信技術)の略称です。具体的には、タブレット端末やノートパソコンなどのコンピュータ、実物投影機、電子黒板、テレビ会議システムなどが挙げられます。IT(Information Technology:情報技術)と呼ばれることが多くありましたが、「Communication(通信)」が加わることによって、これまで以上にコミュニケーションが重要視され、ネットワーク通信を利用した情報や知識の共有が大事になると考えられています。

教育工学とは

 教育工学とは、教育上の課題を解決するために、様々な分野の学問のあらゆる方法を使って研究開発を行う学問です。
 現実の教育の課題は、多くの要因が複雑に絡みあっており、解決することは極めて難しいです。現場である教室では、一人ひとり個性の異なる子供が複数集まっており、教員を取り巻く環境なども様々です。学校現場において、机上の理論をそのまま適用できることは少なく、問題解決や効率化をはかるには、様々な分野の学問の知見や方法を駆使し、組み合わせ、最適な方法を追求することが必要です。教育工学は、行動科学(教育学、心理学、社会学など)と情報科学(コンピュータ、数理統計)、システム工学(システム設計など)、電子工学(教育機器やシステム開発)、工学(建築工学、経営工学、社会工学)など様々な学問の研究手法を取り入れ、実際の教育に役立つことを目指す新しい実践的、総合的な学問です。

ICT活用教育ユニットで学ぶためには

 まず、信州大学教育学部学校教育教員養成課程現代教育コースに入学しましょう。現代教育コースでは、2年次前期(4~8月)にユニット分けを行っています。このタイミングでICT活用教育ユニットを選択してください(各学年5名程度まで)。
 ICT活用教育ユニットでは、週1回程度ゼミを行っています。ICT活用教育ユニット以外の信州大学教育学部生のみなさんも、興味があれば参加していただくことが可能です。ゼミ参加を希望する人はユニット担当の学部教員にお問い合わせください。